第8回:ステップ3 SEO を始める vol.3

キーワードとコンバージョンの関係

キーワードには、「情報収集キーワード」「購入検討キーワード」の2 種類があると第6回講座でお話ししましたが、コンバージョンを導けるのは購入検討キーワードです。
まずは、購入検討キーワードで検索してくる顧客のコンバージョンが確実に取れるようにしなければなりません。
購入検討キーワードで検索される比率は、全体の5%~10%ぐらいです。これをすぐに購入してくれそうな顧客なので「今すぐ客」とします。

それに対して、情報収集キーワードは全体の15%~25%くらいを占めます。例えば「レシピ肉じゃが」で調べる人は、今は買わないけれど、もともと料理に興味がある人なので、そのうち料理教室に通い始めるかもしれませんし、食材を買い求める可能性のある顧客なので「見込み客」と見なすことができます。

見込み客は今すぐ客の倍ぐらいいると考えられます。順序が大切なのですが今すぐ客のフォローがしっかりできてから、見込み客に合わせた対策を考える必要があります。
コンバージョンにつながるキーワードは「固有名詞」と「普通名詞」の割合から求めます。

この2つの名詞が使われる割合は、Google全体で8対2になります。

固有名詞というのは、「トヨタのプリウス」「資生堂のTUBAKI」のような、そのものズバリ、オンリーワンのキーワードのことで、この名詞で検索されケースが8割になります。
普通名詞は、「ダイエット」「文房具」「シャンプー」といった一般的な名称のことで、これが残りの2割です。

固有名詞での検索が大半を占めているとはいえ、固有名詞で検索されるのは、一流ブランドや、人手企業、有名商品にだけ許される特権です。
ベンチャー企業や中小企業は、普通名詞で果敢に戦うしかありません。
シェア20%の荒波の中で戦いながら、固有名詞で会社名を検索されたり、商品名で検索されたりするようなブランディングをして、将来的には認知度を高められることが理想です。
例えば「オー人事」で有名なスタッフサービスは、社名よりも先に「オー人事」というキャッチフレーズで覚えてもらっています。
おそらく「スタッフサービス」で検索する人より「オー人事」で検索する人の方が多いのではないでしょうか。そのような成功キーワードを生み出すためにもSEOを重点的に行うべきなのです。

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