就活失敗による自殺について考える

【精神医学の話】9 就活失敗による自殺について考える
深刻なニュースを見つけました。
就活失敗し自殺する若者急増…4年で2・5倍に
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120508-OYT1T00690.htm
就職活動の失敗を苦に自殺する10~20歳代の若者が、急増しているそうです。大学生の就職率が、昨年4月、過去最低の91・0%へ落ち込むとともに、学生の自殺が増えていると。
この原因に対しては、以前から考察してるのですが、私は、今の若者の「ストレス耐性」が下がっていることが、背景に存在していると考えています。
つまり、子供の頃に失敗体験や、挫折体験ほとんどせずに大人になってしまうので、「就活の失敗」という人生最初の挫折でうつになったり、自殺することになってしまう、という。
親は子供に苦労させないようにと、子供の苦労を取り除き、甘やかせて育てた結果が、失敗や挫折を経験しないで社会に出る若者をたくさん作り出したのです。
これに関連して、「新型うつ病」が増えている、といことが何年か前から指摘されています。「新型うつ病」というのは、社会人になって何か失敗して、上司に怒鳴られたり、叱られたりする。それだけで、会社に来られなくなって、うつ病様の症状を出すというものです。
なぜかという、何か大きな失敗をして、人に叱られる、怒られるという経験が全くないままに育っているために、ちょっと叱られたくらいで、大きく落ち込むということになってしまうわけです。
「ひどく叱られてて落ち込む」という体験は、普通は思春期や青年期に経験しているはずなのですが、そうした失敗、挫折経験が少ないままに大人になっている人が増えているのではないかと。
若いうちは、ドンドン、失敗していいのです。挫折してもいいのです。例えば、恋愛なんかでも「失恋して傷つくのが怖い」なんて言っていないで、ドンドン告白して、失恋した方がいいのです。
失敗や挫折は、ハシカと同じで子供の頃に体験するほど軽傷ですみますが、大人になってはじめて経験すると、極めて重篤な症状を呈するのです。そうした過剰反応が、「新型うつ病」であったり、就活失敗による自殺と言えるのではないでしょうか。
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