挨拶:自ら心を開き、相手に迫る
相手の「目」を見て、おはようございます、こんにちは、と言えていますか? 朝、家族に「おはようございます」。会社に出社し「おはようございます」。と声をかけてると思います。ただの声かけになっていませんか?
あいさつ(挨拶)には大切な意味があります。あい(挨)には、心を開くという意味、さつ(拶)には、その心に近づくという意味があります。要するに、あいさつとは、自分の心を開くことで、相手の心を開かせ、相手の心に近づいていく積極的な行為なのです。挨拶は声かけではなく行動なのです。
自分では挨拶をしたつもりでも、小さい声で「おはようございます」「こんにちは」というだけでは、挨拶とはいえません。相手の目を見て、明るく、元気に、笑顔で、心を込めてするのが挨拶の基本です。そして、挨拶されたらこちらからも挨拶をしましょう。
私は挨拶の意味を教えていただいた時に、過去を振り返ると、単なる言葉だったと感じました。朝だから「おはようございます」声をかけられたから「こんにちは」仕事が終わったから「おつかれさまでした」と。今まで挨拶していただいた方にとても失礼な事をしていたと恥ずかしくなりました。それは、その時に同時に教えてくれた話があるからです。
それは「社会人なら挨拶ができて当たり前だぞ。当たり前にしなくてはいけない。、あなたの挨拶のしかたによって、常に自分や会社が評価されていることを忘れてはいけない。初対面の方は特に気を配って挨拶する必要がある。なぜなら、第一印象は93%、見た目と会話で決まるからだ※メラビアンの法則」と言われました。
特に初対面の場合は、日頃の挨拶が、上司やお客さまの評価や第一印象に大きな影響 を与えることになります。初対面の印象が良くないとその後の付き合いも難しくなります。後からのフォローはとても大変です。私はお客様に「お前の第一印象は最悪だった」と言われたことがありますが、認めていただくまでに1年かかり、お客様に「第一印象が今の感じならすぐに仲間を紹介できたのに、もったいない」と言われ第一印象の大切さを教えていただきました。
最近はご近所付き合いも減り、子供たちに声をかけると不審者扱いをされるケースもあるみたいですが、「挨拶」は自らの心を開いて相手に近づく事を忘れずに、ご近所さんにも挨拶をしていきましょう。そして、子供たちにも「挨拶」の大切さを伝え、元気な地域を一緒に築きあげましょう。
※メラビアンの法則とは、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが1971年に提唱した法則である。話者が聴衆に与えるインパクトには、3つの要素があり、それぞれの影響力を具体的な数値で表した法則。55%=Visual (視覚情報:見た目・表情・しぐさ・視線)38%=Vocal (聴覚情報:声の質・速さ・大きさ・口調)7%=Verbal (言語情報:言葉そのものの意味)
ビジネスでは、スピーチ、プレゼンテーション、営業活動、接遇、就職面接において、視覚情報の重要性が指摘されている。
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