国歌 君が代

君が代は 千代に八千代に さざれ石のいわおとなりて 苔のむすまで 小さい時から歌っている国歌ですが意味をご存知ですか?と聞かれたらなんて答えますか? 君が代のルーツは平安時代に編纂された「古今和歌集」の和歌で、天皇または君主の治世が末永くつづくことを願う歌のようです。歌のなかの「きみ」が「天皇」なのか、それともたんに「主(我が君)」を指しているのかは、はっきりとしていませんが、明治のはじめに君が代が国歌として用いられることになった際、政府によって、天皇の治める世が末永く続くよう願う歌と定義され、学校やその他の場で、天皇の治世をたたえる歌として教えられるようになりました。1892(明治25)年に当時の文部省の音楽教科書担当官が作った教科書にも、やはり「天皇陛下の万歳を祝う歌である」と書かれていますし、天皇制をナショナリズムの根幹にすえた戦前の政策によって、君が代は広く浸透していったみたいです。 「君が代」についていろいろ意見が出ていますが、戦時中に国民学校(今の小学校)で教えられた「君が代」の歌詞の意味は、「天皇陛下のお治めになる御代は、千年も万年もつづいて、おさかえになりますように。」という意味で、国民が、心からおいはい申し上げる歌であると習っていたみたいです。 戦時中は「神」と信じこまされていた天皇が、ただの人間だったとわかって以来、君が代の解釈も変わってきたみたいです。現代語訳すると 君が代は、 千代に八千代に:千年も八千年も、 さざれ石も巌となりて:川に流れた小さな石が集積し岩のようになってさらに 苔のむすまで:苔が生える頃まで長く長くずっと続きますように。 この場合、君が代という単語をどう解釈するかによって、歌詞のとらえかた・意味が変わってきますが、最近では「この治世の平安」と解釈されてきています。

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