ハチドリのひとしずく いま、私にできること
ハチドリのひとしずく いま、私にできること
ある日、森が燃えていました。
森の生き物たちは我先に我先にと逃げて行きます。
けれどたった一羽、ハチドリのクリキンディだけは、行ったり来たりして森に水をひとしずく、何度も何度も落とすのです。
それを見た動物たちは笑います。
そんなことをして何になるんだと。
クリキンディは答えました。
「私は、私にできることをしているだけ」と。
これは、南米のアンデス地方に昔から伝えられてきた話です。そこに住む先住民族の友人から聞いた辻信一さんが翻訳し、最初はブックレットとして、2005年11月には光文社から単行本として発売されました。単行本は、カナダ、ハイダ民族のアーティスト、マイケル・ニコル・ヤグラナスさんが描いた印象的な絵と共に綴られています。
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